今日、同じプロジェクトにいて、フリーでやってらっしゃる方にランチをおごってもらった。


5000円の寿司。


5000円あれば、3日過ごせる自信がありますが、それを30分くらいで平らげてしまいました。


そのこと自体に感謝なのですが、


そのランチで、その人の思いやりから気づかされたことがありました。



それは、


「思いやりや、愛情を受け取る器」


をもっと大きくしたいなということです。



今後、アクセンチュアで学んだこと、与えてもらったことを、


このブログで書いていきたいなと思っているのですが、


この会社での経験を振り返ると、


いっぱいの人の思いやり、愛情を受けて、


今の自分がいるんだなと思います。



そして、


「それを十分に受け取ってきたかなぁ」


とか


「嬉しい気持ちをきちんと表現できたかなぁ」


とか


いろいろ反省してしまいます。



そのランチの中でも、嬉しい言葉をかけてくれたり、


自分の将来について、思いやりの気持ちをもって、


意見をくれたりと、そうとう贅沢な時間を過ごしたけれど、


同じ場を共有している時に、十分にその思いやりを受け取りきれていないんですね。



なんというか、少し時間が経ってからとか、


1人で過ごしているときとか、


そんなときに、ふと「めっちゃありがたいやん」


って思ってしまうことが多々あります。




先週もプロジェクトメンバーと旅行にいって、


みんなからの寄せ書きをもらいました。



ボストンでのアメリカ生活の前に、自分のビジネスで「癒し」への気付きを提供したいボクのブログ-yosegaki


そのときも、やっぱり家に帰ってから、感謝の気持ちが湧いてきて、


「もらった時に、みんなの思いやりを十分に受け取りきれなかったなぁ」


と思いました。


それが一般的な感覚かも知れませんが、まぁ、今後の自分の課題だなと思います。


脱・鈍感力です。

あとこのプロジェクトで過ごすのも、1週間ちょっとになりますが、


その瞬間瞬間の出来事を噛みしめながら、受け取る器を大きくしていけたらなと思いました。






おもしろいブログを見つけました。


会社の同期と、飲んでいるときにふと話に出てきたブログ。


ゴールドマンサックス(たぶん)で働いている人のブログで、帰って見てみると、これは面白い!


基本的には、時事ネタや書評についての記事が多いですが、


けっこう痛快にぶった切る内容なので、読み物として非常に面白いです。


(立場、考え方によってはイラっとくるかもしれませんが)


いずれにしろ、良い勉強になるブログです。


http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/




あと忙しい期間も3週間となったので、時間ができたらこれを読もうと思います。

なぜ投資のプロはサルに負けるのか?― あるいは、お金持ちになれるたったひとつのクールなやり方/藤沢 数希
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1ヶ月前くらいの話になりますが、



フォトリーディング のセミナーに行ってきました。



去年から、行きたい行きたいと思い、ようやく念願叶いました。



2日間で10万円という投資ですが、完全にそれ以上の価値があったと思います。



1ヶ月間、フォトリーディングでいろんな情報をインプットしてきた結果、



普通の読書の何倍も効率がいい



と実感できています。



こいつは本物だと思います。



一見、フォトリーディングは、速読のように思われていますが、そうではなく、



効率的に本を読む技術



になります。



もちろん本だけじゃなくて、講座で学ぶリラックス法を普段の仕事に取り入れて、



仕事のパフォーマンスを上げることができたと思うし、



何より、いろんなアイデアが浮かぶようになりました。



今後、自分の会社を興していくうえで、どんなビジネスが面白いだろうとか、



これまで体に力を入れて考えていたものも、気軽にというか、楽に考えることが



できるようになったと思います。



まだ、1ヶ月そこらしか実践していないので、劇的にアウトプットが変わった!



というまでの変化ではありませんが、良い方向に変わってきていることを実感できています。



加速学習に興味がある方でしたら、受けてみることをお勧めします。



ボクが受けた講座は、玉川一郎さんという方が講師をされていましたが、



教えることに熟練されていて、非常によかったです。



こういうセミナーは、自分の本気度は前提ですが、講師の質によっても効果が



変わってくるでしょうから、一番人気のある人の講座を受講されることをお勧めします、




ちなみに、6月17日(水)は彼のマインドマップ講座を受ける予定です。



いまから楽しみです。



友人が、バーレストランを開店したので、府中に行ってきました。


http://r.tabelog.com/tokyo/A1326/A132602/13047873/


彼女のルームシェアしている、友人の彼氏が働いているのですが、


バーニャカウダーのあまりの旨さに感動!!


新鮮な生野菜を、オリーブオイルとにんにくなどで作った、


熱々のソースにDipして食べるのですが、これが本当に感動する旨さ。


値段は1品で1000円ですが、野菜が3人で食べても多いってくらいにたっぷりで、


ソースのおかわりもやってくれるので、バーニャカウダー好きな人には、


ぜひ行ってもらいたいお店です。



ボクは中野坂上に住んでいて、府中は少し遠いからそう頻繁にはいけませんが、


月イチくらいは電車に乗って、府中に行く価値はある店だなぁと思いました。


(その友人が働いていなくても)



府中近くに住んでいるかた、ぜひバーニャカウダーを食しに言ってみてください。


ちなみに、お昼はパン屋さんになっているそうで、出てくるパンも旨かったです。


バーニャカウダーのソースをパンにつけても、やっぱり旨いです。




「かけ算」思考ですべてが変わった ポケット版―楽しく、無理なく、夢をかなえる/鮒谷 周史

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この本で、勉強へのモチベーションをあげるための、


おもしろい内容がありました。



それが、日々の積み重ねが、やがては劇的な差となってあわられること。


そのことを、おもしろい観点で語られています。



毎日たった0.1%成長することで、

1年で1.4倍

5年で6倍

10年で38倍

20年で1474倍

と、二次曲線的に成長できる。



複利で成長することの効果の大きさを直感的に理解することができると思います。

もちろん、野球をやったことのない人が0.1%成長するのと、

イチローが0.1%成長するのとでは、

後者の方が膨大な時間を要すると思います。



じゃあ、いくら努力しても成長は頭打ちになっちゃうのでは?

と思ってしまうかもしれませんが、


彼の言いたいことは、

少しずつの成長が積み重なることで、飛躍的な成長が可能になる


ということだと思います。



1年努力すれば、頭ひとつ抜け出ることができ、

5年努力すれば、その道のトップレベルに到達でき、

10年努力すれば、その道のプロフェッショナルとして生きていくことができ、

20年努力すれば、誰にも追いつけないような能力を手にすることができる。



きっと、このような感じなのだと思います。


だから、努力を続けていて自分の成長を感じられなくても、

長い積み重ねが、やがては大きな差となる。



そう信じて、コツコツと積み重ねていくことが大切なのでしょうね。



きっと、ネットビジネス の世界でもそうなんでしょう。




今日、上司に会社をやめたいということを伝えました。


自分が将来起業したいということ。


その将来を見据えたうえで、今の会社ではできない経験をしたいということ。


いろいろ、自分の考えを伝えて、最終的に思ったことは、


「この人は本当に自分のことを考えてくれているんだ」


ということです。



今の会社は、優秀な人が集まっていて、


若くてもチャンジングな仕事を与えてくれて、


どこでも通用する、ビジネスマンとしてのスキルを身につける上では、


これ以上ない、と言えるほど素晴らしい会社だと思っています。



それだけ、素晴らしい環境を捨てるという「もったいなさ」


というのは、もちろんあるのですが、自分の人生で何をやっていくか、


ということを見据えたうえで、やっぱり次のフィールドで、


起業にむけた経験を積みたいという、自分の希望を、上司は尊重してくれました。



自分の気持ちを尊重してくれた、というもの嬉しかったのですが、


「5月末に会社を辞めたい」


というボクの希望に対して、


「5月末は正直言って厳しい。君の代わりの人が、君と同じ仕事ができるようにするため、


せめて、6月末まで働いて欲しい」


その言葉が非常に嬉しかった。



自分よりも優秀だと思える人は、たくさんいて、


今の、ご時勢、会社を離れざるを得ない人が、たくさんいる中で、


今、自分が必要とされているんだ、ということがとても嬉しかった。



そして、会社の上司としての意見ではなく、その人が一人の人間として、


ボクの人生を考えたうえで、色々とアドバイスをもらえたのも、とても嬉しかった。



その上司だけではないですが、ボクはこの会社にいて、本当に人に恵まれているなぁ、


と思いました。



と、思い出にふけるのは、まだ早く、これから3ヶ月ちょっと、今の会社での、


戦いの日々は続くので、また明日から頑張ろうと思います。



自分の、目指すビジネスを作るため、日々成長です。






面倒くさがりやのあなたがうまくいく55の法則/本田 直之



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久しぶりに、本田直之さんの本を読みました。






書いてある内容は、これまでの著作とあまり変わりませんが、






「面倒くさい」






という、コンセプトに徹底して、55のノウハウが述べられている視点がおもしろいです。








この本の本質は、未来を想像して、






「今やらないこと」と「今やること」は、どちらがメリットがあるのか、






ということを考えて、「今やること」のほうがメリットが大きければ、やりましょう。






ということを、色んな視点で述べているところだと思います。








たとえば、脳科学的な視点で、朝の時間に勉強や、仕事をするメリットが大きければ、早起きしましょう






とか、






お金と時間をかけて、人に質問をするならば、自分で調べられることは調べて、それでも得られない情報を聞きましょう






とか、






自己流でやると効率が悪いから、すでに成果を出している人から「やり方」を学んでマネをしましょう






とか、






未来を想像して、こうやったほうがメリットが大きいから、これをやりましょうと、一見シンプルなあたりまえのことを述べているようにも思えます。








だけど、大事だなと思うポイントは、






ボクたちは、未来を想像してアクションを起こすことを、非常に面倒くさがっている、






ということです。








それは、どういうことかと言うと、






30秒頭を使う面倒くささに負けて、この瞬間のメリットを優先させてしまい、






結局、後になって非常に大変な目に会うこと。








そうじゃなくって、今少し面倒でも、後々ラクできるように、今の時点でその種を蒔いておきましょう。






そうすることで、後で何倍ものメリットを享受することができますよ。






それが、著者の本田さんのメッセージじゃないかなと思います。








そういった、物の考えができるようになれば、この本に書いている以外にも、






自分にあった、効果の大きいラクするためのノウハウを、






自分自身の力で作りだせるだろうなぁと、思います。






ビジネススキル.jp






「残業ゼロ」の仕事力/吉越 浩一郎
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ボクはこの人の本を読んでから、仕事の仕方が大きく変わったと思います。


スピードを徹底的に上げることで、仕事の楽しさを知れたことが一番の収穫かな、と思ってます。


自分の働いている業界は、どちらかというと長時間働くことがあたりまえになっている業界。


でも、そんな中でもやることをさっさと済ませて、早く帰る人もいます。


その人にどんな能力があるかというと、思考力や、問題解決力、スケジューリング能力、と様々ですが、やはり優秀な方に共通するのが仕事のスピードです。


スピードというのは、事務処理のスピードではなくて、どちらかというと意思決定のスピード。


どうでもいいことで悩まない。


すぐに決める。


すぐに始める。


だから仕事が速いんだな、と思いました。



吉越さんの一連の著作の中には、「仕事のスピードを徹底的に上げて、人生を豊かに過ごす」という思想が貫かれています。


今の業界の仕事の仕方に慣れていた頃は、その考えが非常に新鮮だったことを覚えています。


ボクはどちらかというと長時間労働を「善」と考えていたのですが、非効率な仕事から生み出す長時間労働や、人生を豊かに過ごせないほどの長時間労働は「悪」という考えに、彼の本を読んでから変わりました。


まさに、パラダイムの転換ですね。


それ以来、意識的に仕事を早く終わらせようとしてきましたが、その結果得られたのは、充実した余暇の時間、自己投資の時間、大切な人と過ごす時間。


もう少し、自分が優秀なビジネスパーソンになったら、周りの人に彼の本を薦めたいと思います。



↓以下メモです。


・そのうち解決策を考えればいい、と問題をそのままにしていると、まだ何もしていないという思いがいつまでも頭を離れず、しかも、その暗雲のような思いが心を覆う面積が徐々に広くなっていくのです。そして、気がつけば、問題を見つけたときにはかろうじてあった、チャレンジ精神や解決への意欲も失せ、あるのは義務感だけ、ということにもなりかねません。


・問題解決には、あくまでロジックの組み立てて臨むべきで、感情に任せていても事態は好転しません。


・問題を分けて小さくするのです。


・目の前に突然現れた問題を何をしたらいいかわからず途方に暮れるのは、その人はどこかで「アインシュタインが相対性理論を発見した」ときのように、「この問題を一気に解決に導く解法」があると、信じているからです。


細分化すれば、自分ができることや、やるべきことが具体的に見えるので、すぐに行動に移せます。


・問題の分け方が正しいか正しくないかということには、それほど神経質になる必要はありません。最初は、分けた問題同士が多少重なってもいい、というくらいの気持ちでいいのです。それよりも、どんどん分けて、とにかく作業を始めることのほうが大切。


・問題解決のみならず、あらゆる仕事をするうえで、デッドラインほど重要なものはほかにないのです。デッドラインは延長があたりまえの「締め切り」などとはまったくもって異質なものです。


・決断がわずかに遅れただけで、ライバル企業の後塵を拝し、市場からの撤退を余儀なくされた例が山ほどあります。


・ひとつの処理に時間がかかっていたら、その間に問題が大きくなってしまったり別の問題が発生したりで、初期の問題がいつまでたっても解決されないことになります。これを防ぐには、問題を分解したらそのそばから、立ち止まって考えているような余裕のないデッドラインをつけて、どんどん担当者に割り振っていけばいいのです。


・効率的な仕事の組み合わせに、ああでもない、こうでもないと頭を悩ませるというのは、まだ自分と時間に余裕があるからなのです。


本当に仕事の効率を上げたいと思ったら、厳しいデッドラインつきの仕事を、これでもかというくらいに押し込めばいいんです。それで、1分1秒も惜しいという状況に追い込まれれば、自然と仕事の処理スピードが速くなる。こうやって、速く仕事ができる人間になるほうが、優先順位をああだこうだと考えるより、よっぽど確実に仕事をこなせるようになる。


デッドラインを決めるときも「いつまでならここまでできる」という個人の都合ではなく、「いつまでに、これをなんとしてでも成し遂げる必要がある」という会社の都合から設定しなければならない。


・社内向けの資料なんて、意味さえわかればいいのです。


目的地までいちばん速くたどり着くためには、立ち止まらないことです。A、B、Cのどれとどれを組み合わせたら速いかなどと考えているヒマがあったら、最初に目に入ったAから順番にどんどん片付けていきます。そのほうが速いし、確実なのです。


・仕事にせよ、会食にせよ、「終わりの時間」を常に意識し、そこまでの時間を逆算してスケジュールを立てることがポイントです。人生のために必要な家族との時間、健康でいるために必要な睡眠時間はあらかじめ確保するのです。


・暗黙知は誰も教えてくれないので、盗むしかない。実践で勝負を分けるのは、そういった暗黙知である。


仕事中に考えるのは「会社にとって正しいことは何か」だけのはずです。それ以外のことはすべて、ゲームに勝つための判断を誤らせる余計なこと。


・将来独立を望むのであれば、組織にいる間から、どういうスキルや能力が必要なのか を考えながら働くことが大切です。


・常に「自分が上司ならこうやる」というシュミレーションと、いつか自分が上に立つのだという気概を忘れないことです。




やり続けてもらうことの難しさ、という視点で考えたこと。


記録に残しておきたいので、ブログに載せておきたいと思います。



改革/変化の効果を机上で計算することは、まだ容易なことだが、


その新しい取り組み(今までと違うこと)をやり続けるのが難しい。


人は脳の性質上、変化を恐れる動物なので、


今までとできるだけ同じことをやり続けようとする。


最初は、今までと違うことも意識すればできるが、


いつの間にか、今までと同じことをしてしまうのである。


それは、人間は新しい取り組みを継続的にする際、


そのことを忘れてしまったり、


ちょっとした壁があると、元のやり方が容易いと思い、


元のやりかたに戻ってしまうからである。


この事象を防ぐための対処法は次の3つが考えられる。


① 脳の特性を利用し、しょぼい習慣から徐々に身につけさせる


脳は、変化を拒む性質を持っている。


これは、身体能力の低い人類が、


危険から身を守るために身に付けた人類が生存するために


必要だった特性である。人間は変化を過剰に恐れるが故、


身の回りの危険を敏感に察知し、生存競争に生き残って来たといえる。


猛獣に狙われる危険、災害が起こった場合の対処など、


変化/危険を恐れ、自らの身を守るために、人類はこの脳の特性を


最大限利用してきたのだ。


ここで、その脳の特性を生かし、変化を変化であると、


脳が気づかないほどの小さな変化から実践していくのである。


これまでまったくやっていなかったことを、1日1分だけやる。


それを3分、5分と伸ばしていく。


企業の変革の場合、そんな悠長なことは言ってられない、


と思うかもしれないが、脳科学の視点からすると、


この方法が新しい習慣を身に付けるため、もっとも効率的な方法だと言える。


② 脳が喜ぶ仕組みをつくる


次に、新しい取り組みに、脳が喜びを感じるような仕組みを作ってあげる。

具体的な方法としては、スタンプカードなどがある。


やり方は簡単で、新しい取り組みを1回できると、スタンプカードに


スタンプを押す(印をつけるだけでもよい)。


すると、脳はスタンプカードが埋まることによる達成感を味わう。


新しい取り組み→スタンプ→喜び。という流れになるが、


これを何度も繰り返すことにより、スタンプを押すことに感じていた喜びから、


新しい取り組みをすること自体が、喜びに変わるのである。


これはパブロフの犬の理論と同じである。


犬にエサを与える前に、ベルを鳴らすことを繰り返していくと、

犬はベルが鳴るだけで、ヨダレが出てしまう。


人間の脳も同じように、直接喜びを感じるものではなく、


その前に行うアクションにも喜びを感じることができるのである。

③ 新しいことに取り組む人々に「やらされてる感」を与えないよう工夫する


そして、新しいことを導入する際に、気をつけなければならないのが、


先導を切っている人間の振る舞いである。


彼らが、新しいことをしようとする人々が「やらされてる感」を持たないように


注意する必要がある。


先導を切る人間は、新しいことをして効果があると自分で納得しているので、


前向きに取り組むよう、新しいことをする側の人間に指示を与えるが、


それは新しいことをやる側には「とにかくやれ」という


ネガティブメッセージに捉えられてしまうことが往々にしてある。

大切なのは、


「何のために新しいことをするのか」


「自分たちが取り組むことでどのような成果があるのか」


ということに納得感をもってもらうことである。


指導する側は、実際に作業する側がどのようなことを感じるか、


自分のこと以上に、相手の思いを想像し、言葉をかける必要がある。









強欲資本主義 ウォール街の自爆 (文春新書)/神谷 秀樹
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たまには、トレンドを追ってみようと思って、手にしました。


リーマンショックとニュースで話題になっているけど、


実際に、投資銀行がどのようなビジネスをやっていて、


どのような仕組みで稼いでいるのか。


なんとくなく分かっているつもりで、具体的なところはほとんど知りませんでした。



著者は、アドバイザーからプレーヤーになった投資銀行の姿や、


事業に興味を持たず、金融収益をあげることに注力する、「強欲資本主義」を痛烈に批判しています。


収益を上げることというロジックのみを追い求めるのであれば、投資銀行は実に合理的なことをしていたのでしょう。


でも、彼らの最大のまちがいは「収益をあげること」という大前提が、正しいものではなかったということなのだと思います。


たぶん筆者の言いたいことは、血の通ったビジネスをせよ、ということなのだと思います。



ロジカルな側面だけでなく、精神的に成熟したビジネスを、自分はもっと深く掘り下げていかないとな、と考えさせられました



↓以下メモです。


・彼らは「その事業」に興味を持ち、「その事業」を行うために投資をするのではない。事業は何でもよい。「純粋に金融収益をあげること」「安く買って、高く売って儲けること」「お金がお金を生み出すこと」こそが、彼らの最終目的なのである。


・これまでの資本主義、そう「強欲化した資本主義」は一部の人たちが巨大な富を形成し、一方で大多数の人々が搾取される仕組みと化した。そうした「強欲の仕組み」が崩壊しつつある。当面、世界経済は縮小せざるを得ず、誰もが苦しい困難な時代を迎えよう。その後に、万人を幸福にする経済社会を築く仕組みをあらたに考え出さなければならない。


・BIS規制の対象になっていない投資銀行は、大きなバランスシートを獲得した。しかし、それは従来の、資本金を使わずに知恵と人脈で顧客にアドバイスをするという業務から、自らが投資家となって、市場を相手に最大収益をあげるための金融機関へと大変身させることになった。


・いまやゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレーの顧客へのアドバイスによって上げる収益は、全体の1割程度にすぎなくなっているほどだ。


・あなたがバンカーに、あなたの会社の業界に関して、各社の強み、弱みを丁寧に説明したとする。そのバンカーが所属する投資銀行が、次の日、競合他社を買収し、突然競合者になってしまったら、あなたはどう感じるだろうか。二度と、業界の知識を披露しようとは思わないだろう。そうしたことが当たり前のように起こる時代になってしまったのである。


私は1人の投資銀行化として、顧客にサービスを提供することと、投資家として市場で行動することは並存しないと考えている。


・小さな会社を一生懸命に大きく育てるという、かつての投資銀行の精神はすでにない。彼らが欲しいのは、「今期、自分が儲けられる巨額の取引であって、「手塩にかけて育てる顧客」ではない。


・たとえば、コツコツとモノ作りに励む。そのことを忘れてしまったら、それはもう日本人ではないとさえ私は思う。会社は唯一株主だけのもの。株主のためだけに働く。こうした考え方も、日本の伝統的な価値観に反する。日本人に似合うのは「会社は皆の物」という考え方であり、しかもそれは正しい。


・世界の強欲資本主義者の考え方に迎合する必要がどこにあるだろう。むしろそれを拒絶することにこそ、日本の存在意義がある。私は日本の人たちに、世界のわずか5パーセント足らずの強欲資本主義者たちから、世界の95パーセントにも達する一般庶民を護る砦を築くことさえ期待したいのである。なぜなら、日本人の心の中には、いまだ利他の心や徳を重んずる高貴な精神が残っていると信ずるからである。


・強欲な投資銀行家たちがプレーするゲームの結末は、いつも同じである。最後に尻拭いさせられるのは、納税者に決まっているということだ。


・90年代以降の株式公開ブームでは、公開基準が徐々に引き下げられている。公開価格も通常の企業ならPERは15倍程度だが、話題性が高ければ株価は高騰し、すぐにPERは50倍、100倍になる。PER50倍は50年分の利益、100倍は100年分の利益に相当するので、50年、100年先の利益を先取りするという、常識では考えられないような株価になる。


・マネックス証券を創業した松本大さんは、その昔、ゴールドマン・サックスで働いていた。かつ、「パートナー」という株主に選ばれていた。彼はゴールドマンが株式公開を行う寸前に退職し、ソニーと一緒にマネックスを創業した。多くのマスコミは、なぜ大金をつかめる株式公開を待たずに退職したのかに関心を寄せた。彼は、その質問に対して「ゴールドマンの代々のパートナーと社員が努力して積み上げてきた資本を受け継いだ自分が、それを次の世代にそのままの形で渡すのではなく、今後何十年分かの利益に相当する価格で売ってしまうようなことをしては、今後自分が良い人生を過ごせるとは思わない」と答えた。


・松本さんは、株式公開益を、自分の懐に入れることを、自らの人生の選択として「潔し」としなかった。彼のこの判断と見識に、感銘する。


・アメリカのGDPの7割は個人消費である。しかも、その個人消費は借金でまかなわれており、ホーム・エクイティ・ローンやクレジットカードなど消費者金融に大いに頼っている。